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CSR活動報告

おかげ様で

 最近の企業経営では社会貢献が大切な要件になっています。殊更声を大きくして自社は「こんないいいことをしています!」と言う必要はありませんが、ご近所の邪魔になったりゴミを散らかしたりしてかえって迷惑な存在になっている企業が目につきます。

 今はかなり良くなって来ましたが、綱島商店街で大手飲食店が展開する店の多くは街を汚していました。かれこれ7,8年前になりますが、日本の経営者の中で著名な人が経営する居酒屋の生ゴミは、毎朝カラスに食い荒らされ、道路の中ほど迄生ゴミが散乱する状態が続いていました。近隣を清掃する当社不動産部の社員がゴミを片付け、道路をデッキブラシで洗う毎日でした。
 私はオーナーに写真付でその様子を伝え、その店の店長と店が閉まる朝5時から数日間一緒に道路掃除と店のトイレ掃除をして掃除の仕方を教えました。
 驚いたことはその有名企業は掃除のしつけをしていなかったことです。当時、トップはいろんな情報ルートを通じて、「日本のお役に立ちたい」と発言されていましたが、現場との大きな違いに憤慨したものです。

 当社は今年3月11日付で横浜型地域貢献企業の認定を受けました。審査項目は『会社の目指すもの』『仕事の取り組み方』『ご近所との関わり方』『社員教育』『公納金の支払い』『財務状況』『本業以外での活動』などかなりの項目があり申請の準備と審査で六ヶ月かかりました。おかげ様で結果は最上位に認定され、先月行われた認定証授与式には、私の次男(代表取締役)と社員3名で参列しました。次男は兎も角、参列した社員の胸の内はさぞ熱い想いがあっただろうと思います。

 認定証授与式が行われた横浜市長公舎は、昭和2年の建築でフランク・ロイド・ライトのデザインにならったそうです。私共が昨年初めより取り組んでいる建物はフランク・ロイド・ライトの建築思想を継承したオーガニックハウスですので、社員の喜びは更に大きな誇りになっただろうと思います。

 「企業は特別な存在ではなく、人々のつながりの中にある。」と日頃社員に伝えてきました。本業の建築工事はご近所にご迷惑をかけながら仕事を進める業種ですから、道路掃除やコミュニティーホールの開放、おまつり、ギャラリーなどはそのお返しであって、特別なものではありません。

 今回頂きました横浜型地域貢献企業の認定は、社員、協力会社、株主(社員、職人さん、友人、知人の85名)を勇気付ける最大級の評価だと受け止めております。今日まで50年近くご支援下さった農家の方々を始め、新吉田地区を中心とした大勢のお客様に厚く!熱く!御礼申し上げます。
 認定の再審査は2年ごとに行われます。回を重ねる毎に内容は厳しくチェックされると聞いております。

 今更ながらその重みを感じますが、日頃頂いております皆様のご恩を大事に育て、更なる精進をして参りたいと存じます。

合唱
光田敏昭

横浜型地域貢献企業 最上位認定
平成24年度 第2回
横浜型地域貢献企業 認定証授与式にて